怪盗ゴシックフェアリー


第二弾オリジナル・ライトノベル『怪盗ゴシックフェアリー』

☆☆☆ あらすじ ★★★

[simpleruby]満月の夜。パステルカラーの女怪盗『ゴシックフェアリー』は現れる。
シスター見習いの少女・|聖奈梨《みなり》は、自身に宿った聖霊をゴシックフェアリーに託す。
息の合った二人のコンビネーションは、警察を|翻弄《ほんろう》し、盗み続けること百回目。
二人の少女は|邂逅《かいこう》する。

「どうして、わたしを捕まえたいの?」

ゴシックフェアリーを追いかけ続けた少女。
警官見習いの女子高生・|伊知香《いちか》は、ゴシックフェアリーに告白する。

「あなたが大好きだからよ!」

しかし、ゴシックフェアリーは、伊知香の期待に応えない。
百回目の|祭り《ゲーム》を終え、ゴシックフェアリーと見習いシスターは祈る。

「「神の御加護に感謝します、ハレルヤ☆」」

実は、三人は、お嬢様学校に通うクラスメイト同士。
伊知香は、ゴシックフェアリーの正体がクラスメイトの|双葉《ふたば》だと知らずに、
ギネス級の運動神経を披露する双葉へ、ゴシックフェアリー逮捕の協力をお願いする。

舞台は女学院へ。学院祭の舞台裏。潜む生徒会総会長の罠。
金縛りに手錠縛り。ゴシックフェアリーは、絶体絶命のピンチに。

ゴシックフェアリーは、どうなってしまうにゃ!?

女の子同士の友情と恋の結末は、はたして。

神の御心のままに頂戴に参ります☆
怪盗と女子高生同士の葛藤を描いた愉快な物語。

※『|魔法音快《マジーガム》ゴシックライブ!』と共通の舞台で繰り広げられるスピンオフ作品です。本作だけ読んでも大丈夫です。

☆☆☆ Introduction ☆☆☆

 角笛を吹き鳴らせ

 新月、満月、

 わたしたちの祭りの日に。

(新共同訳聖書・詩篇81篇4節より)

「お月様出てる?」
少女は問う。パステルピンクと、パステルパープル。ツートンカラーの髪を左右に揺らし、夜空を眺めた。
「今宵の月は、とても美しい|皓月《こうげつ》」
その隣でシスターは答える。清楚さを引き立てる純白の修道服とベールが、月の光で幻想的に照らす。
「|月魄《げっぱく》より注がれしエナジー、この|翅《はね》に受け止めて」
妖精を模したゴシック衣装を身にまとった少女は、薄っすらとイルミネーションのような輝きを放っていた。月光に呼応するかのように。
「聖霊は、神より与えられし」
シスターが少女に手を差し伸べる。少女はその手を握りしめ、続けて言った。
「聖霊よ、仮の器たる我へ」
少女の瞳は猫の目のように光り、舞い込んだ風が辺りを揺らす。
「神の御心のままに、捧げ物を」
そう言って、シスターが少女の手を放すと
「怪盗ゴシックフェアリー、頂戴に参ります☆」
少女は、お月様に向かって名乗りを上げた。
「始めましょうか♪」
シスターが楽しそうに合図を出す。少女とシスターは互いに向き合い、お祈りのポーズで目を閉じた。
「「わたしたちの|お祭り《ゲーム》を」」[/simpleruby]


試し読み

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準備中。


スタッフ

見月七蓮 … 原作、文章
深井千弦(いばらおび) … イラスト、デザイン(キャラクター、表紙)


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表紙イラストを担当させて頂きました [描かせていただきました]